繊維業界の闇

ハンガーの里親さま募集の2次募集にたくさんのエントリーありがとうございます。

日曜日いっぱいエントリーを受け付けておりますので
よかったらエントリーしてくださいね。
100サイズの箱に入れて送りします。
送料1800円だけご負担くださいね。

来週水曜日ぐらいにアパレル業界の超第一線の人たちと一緒に出荷作業をさせていただきますね。

おそらく誰もが知っているあのブランドのあの人、的な人たちが手伝ってくれます。

段ボールに入れさせていただくメッセージカードに正体を記載させていただきますね。
あ、私とやっさんと、社長とF先輩も出荷作業に携わりますので、
「誰がピックアップしたハンガーセットか」は本当に無作為のガチャみたいな感じになりますので
どうぞお楽しみに。

と、
楽しいお話をした後でちょっとへびいなお話をさせていただこうと思いますよ。

もうすぐWildberryの綿麻ワッフルと6重ガーゼが上がってくるのですが、
実は
「希望者全員に行き渡るように予約販売にしてほしい」とのご要望を
とってもたくさんいただいております。

そりゃそうですよね〜。
わかります。

でも。
しません。すみません。

Wildberryでは、投入した糸を編みきり、もしくは織り切り、してもらうために
最初にm数を指定してオーダーしないようになりました。

え〜。

私も昔は予約販売をしていた頃もありました。
でもやめました。

発注した分を作るのはテキスタイルメーカーとして当たり前のこととして
発注したよりも多くできてしまったとしても
発注分以外は引き取ってくれない。

ということは繊維業界内では非常に当然のことです。

そのため、
テキスタイルメーカーは今までの経験や勘を頼りに
仕上がりm数が発注数量とそう変わらないm数の生地を仕上げるということをします。

でもね、
そういうことをすると糸が余っちゃうんですよね。

この残糸が実は意外と深刻なんです。
この残糸は24口の天竺機の残糸かな?
必要なm数以上出来上がっても誰も買い取ってくれません。
なので、
糸が余っても、それを使い切って生地にするなんてことは誰もしません。
なので、
発注されたm数だけを作るために、計算され尽くしたキロ数の糸だけを使うように
テキスタイルメーカーは工場に指示します。
それに基づいて工場は指定のキロ数の糸を使って生地を作ります。
で、
それを染工場に送り、染工場から仕上げ工場に送ります。

そしてテキスタイルメーカーが計算した通りぐらいのm数の生地が出来上がってきます。

「糸が勿体無いから」と言って、使った糸全部を生地にしてしまったら、
その余剰の生地の長さ分だけ、染め工賃、仕上げ工賃がかかってきてしまいますので、
ロスは糸だけでいいや。
ということになります。

「余剰分は誰も買い取ってくれないから。」

古巣のテキスタイルメーカーにはこんな感じの非常に中途半端な残糸がたくさん保管されています。

社長が「勿体無いから。」と言って廃棄せずに持って帰るからです。

もともと現場出身の社長は、とても頻繁に工場に足を運び、
進行状況や機械の調整についてとても綿密に打ち合わせをして、
工場さんとのコミュニケーションを図り、
ファックスや電話だけでは伝わりにくい繊細なニュアンスなどを理解してもらうよう努力し、
それによって出来上がってきた生地に対して我が子のような愛着を持ち、
大事に大事にする人でした。
いや、
今もそうです。

こんなに短い糸をわざわざ機械にかけて新たにほんの十数m編んでくれるような余裕のある工場は今はありません。

これぐらいの少量の糸量だと、
編み工賃もサンプル工賃として量産分の数倍かかるし、
染めも仕上げも同様にサンプル工賃を請求されるので
それを生地にしたら
びっくりするぐらいのべらぼうに高い単価になってしまいます。

そんな生地、作っても誰が買ってくれるの?
ってなりますよね。

手間がかかると、その分時間がかかってその分の人件費がかかって、
当然単価が高いものになってしまいます。

無駄をなくす、廃棄物を減らす、エコって、すごく手間と時間とお金がかかるものなんです。

なので。
ご要望が多いので全てのご希望者さまにまだ行き渡っていませんが、
Wildberryの綿麻ワッフル、と、6重ガーゼ、予約販売は致しません。
毎回、投入した糸を全部織り切ってもら方式で生産してもらっています。

ご要望が途切れるまでは再生産を続けるつもりでいます。

なので、
急がないでください。

焦らずに待ってください。

どうかお願いします。
ちなみに残糸は
社長が町内会の老人会の、手作りするお友達にお願いして
こんな感じのレース調のものを編んでもらったら
それをたたき台にして
これまた社長の仲良しのミチコさん(コシノ)が
このレース調の組織を使ってウエディングドレスを企画してみようかな?と言ってくれたそうです。

自動車産業の次に環境負荷が高いアパレルおよび繊維業界、
衣食住の一番最初に来る衣、
私たちの生活にはなくてはならないものです。

これを使って人を威嚇したり威圧したり、
見栄を張ったりマウンティングを取ったりもできます。

「コスパ最高!今季マストバイのトレンドアイテムはこれ!」
なんていう「山ほど宣伝広告費をかけて低価格で商品を打ち出し続ける、
日本の標準になりつつあるファストファッション、
しかも正社員は超高収入、
そのカラクリは下請けを虐めて人員を使い捨てのように切り捨てたり
子供を過酷な労働環境に動員している」ような企業が作ったお洋服を買ったり着たりするのはやめて

廃棄されるはずだったものを拾い上げて、それを大事にするような生き方にスイッチしていきませんか?

カッコいいかどうか、を基準に生きるなら
私は「せっかくの糸、生地、勿体無い。」と思う社長の精神、
「残糸を生かして素敵なものを考えよう!」と思ってくれるミチコ(コシノ)さんの考え方、
そして今回のハンガーをご希望してくれたお客様達、
そしてその出荷に無償で携わってくれるすごいブランドのデザイナーさま達。

が

ものっすごくカッコいいと思います。


ちなみに、
デニム一本作るのに、
我々日本人が飲むのに必要な
7年分の水を使うんですって。


それが
990円とか2990円とかで販売されているって
我々の7年分の命の水が990円とか2990円とか
それぐらい安く見積もられているということと一緒ですよね。

私はいくら安くても素材が良くてもファストファッションの新品の服は買いません。

投稿者: wildberryshopblog

Wildberryという生地のネットショップの店主です。

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