お願い

ん?
なんだか緑っぽい色合いに写ってしまっていますね。

これは普通の紺色です。
シャリ感のある40番手ぐらいの強撚SZ天竺なのですが、
反物の途中から染めムラが強くなって来てしまって、
A格仕上がりなのですが「これは売っちゃいけないな・・・。」と思いずっととってあった生地です。


で、ですね。

このままWildberryで眠らせておくのも可哀想なので、
誰かこの生地もらってもらえませんかね?


10数mはあると思います。
ウエスだったり、縫製の練習用だったり、もしくはカットソーのトワル用にしたり。

えーとすみません、送料だけご負担していただけますか?

え〜、
反物の状態での発送がご希望か、解いて畳んだ状態での発想がご希望か、
はたまた「◯mずつのカットクロスにして発送してください。」
などご希望をお書きのうえご希望者の方がもしいらっしゃったら
こちらからご連絡ください。

日曜日いっぱいまでお待ちしております。
ご希望者多数の場合は抽選させていただきますね。


送料は、反物の状態での発送が一番高いと思います。
ほどいて畳んでの発送の方が安いと言えば安いのですが、
届いた後の使いやすさは反物の状態です。

ただ、送料が安くしてしかも使いやすいように、蛇腹の状態に畳んで発送することも可能です。

お住まいのご住所と出荷する時の形状で、送料を算出させていただき、お知らせいたします。

送料のご入金が確認できましたのちに出荷させていただきます。

おそらく40番手ぐらいの糸を強撚にして編み立ててあるので、
生地自体はシャリ感があって良いものです。
ただ、
染めが上手くいかなかっただけです。

この「染めが上手くいかない」の原因として考えられるのは
繁忙期の詰め込みすぎによるものかな?と私は思います。

繊維業界では、ざっくりと分けて年に2〜4回繁忙期があります。

これはアパレルブランドさんの生産のペースに依存するのですが
大概どのブランドさんも同じような時期にサンプルを作り、
同じような時期に展示会を開催して量産分の受注を行い、
同じような時期に納品するために
同じような時期に製品の量産発注を行います。

工場にはキャパがありますので、
キャパを超えた量を発注されたら良い加工が行えません。

でも
発注者は
工場さんがキャパオーバーでも
「◯月◯日までにこの生地の加工、絶対にやっといてな!」
と高圧的にオーダーしてきます。

現場を知らないと、「ごり押しすればどうにかなる」と思いがちなんでしょうね。


濃色は高温、高圧の条件下で長時間きちんと染めないと、均一に良い色に染まりません。

キャパオーバーの状態で急かされると、
じゃあ染める時間を短くせなあかんなあ。
とか、
急がなあかんからしっかりと温度が上がるまで待ってられへんなあ。
とか
そういうふうになって来てしまいます。

その結果、中希という、生地の右端と左端の濃度もしくは色が違うという現象が起きたり
ロープ皺と言って縦方向にシワ模様のような変な色むらが起きたり
そしてこの生地のように横段のような染めムラが起きたりしてしまいがちです。

横段のような染めむらはおそらく、網の段階で使った糸の微妙な違いが、染まりやすさと染まりにくさの差が微妙にあって
急いで染めた結果しっかりと満足な時間及び温度で染めることができなかったせいで
なんとなくボーダーのような染めムラ模様になってしまったのだと想像します。

「ほんまやったら2回染めなあかんところを1回にしよ。」
とか
「ほんまやったら3回染めなあかんところを2回にしよ。」
とか、
そんなことも起こり得ます。

で、無理だって言っているのに無理矢理発注をねじ込まれた挙句、
それによって出てしまった不具合は全部加工業者のせいにされ、
その費用の弁済(糸代、編み工賃、自社の染め工賃、仕上げ工賃)を押し付けられます。

そんなんされたら、
染工場さんは持ちません。

なので、「痛み分け」というシステムができました。

その弁済費用、関わっている仲間の工場さんみんなに協力してもらってなんとか倒産を免れようというシステムです。

そんなわけで、生地の生産の現場では仲間内の工場同士の結束が固く、
別の会社だけど、同じ会社であるかのようにお互いの事情などをよく知っているし、
困った時はお互い様で助け合ったりしています。

完全に人情の世界です。


そういう事情を知っているので、
A格上がりなのに「これは使えないなあ。」と思う生地に出会っても
仕入れ先に「これあかんで。返品に応じてや。」
と
言わないで飲み込むことがあります。
Wildberryでは。

この生地も確かそうだったと記憶しています。


自社の利益ばかりを追求して、
取引相手に無理難題を押し付けて
それが上手くいかなかったら「弁済!弁済!」とヒステリックに騒ぎ立てる発注元が、意外と多いです。

生産の現場から見たら、
そんなふうにヒステリックに騒ぎ立てる発注元とのお仕事はできるだけ受けたくないなあという感じになります。

人って、正論やお金じゃなくて、結局情で行動しますもんね。
好きな取引相手のためにだったら多少無理しても頑張ってあげても良いかなと思うけど、
ヒステリックにギャーギャー喚き立てて無理難題を押し付けて来た上にさらに
「こっちは客だぞ」的な威圧的な態度を取ってきたり、
「仕事を受けたからにはちゃんとやって当然だろ!」的な正論をかさにきて
「上手くいかなかったのはそっちの責任だ!弁済しろ!」なんて言ってくるような相手には協力したくないですよね。
いくらお金もらって仕事する立場でも。

発注した側、
いわゆる「金をくれてやる側」が偉い、的な考え方って今も結構一般的に普通にはびこっていると思います。

お店側に理不尽で高圧的なな態度を取るクレーマー的な人とか、
いまだにすごく多いみたいですよね。

そして、
そういう人たちがみんな口を揃えていうのが
「お客様は神様だろう」的な文言です。

さて、実際本当にそうでしょうかね?

お客さん側もお店を選ぶ権利があるのと同じで
お店側もお客さんを選ぶ権利がある。

それと同じように、元請け側が下請けを選ぶ権利があるのと同じように、
下請け側も元請けを選ぶ権利がある。
すごい知識やスキルや技術を持っているのに、
尊厳を踏み躙られないといけない理由なんて、どこにもない。

私はそう思います。

理不尽で高圧的な態度を取ってくるお客さんに対しては
「お断りします。」という権利は、お店側及び下請け側にもあるんじゃないかなあ?
と私は思っています。

古巣のテキスタイルメーカーで
「◯◯染工は急かしたら中希や染めムラが出るで。あそこは小規模で生産性が悪いけど、古い機械使っているからこその風合いが売りやねんから。」
「協力してくれている工場には敬意を払わなあかんで。工場にそっぽ向かれたら我々は仕事できへんねんから。」
「無理聞いてくれる工場は全部俺の顔で泣いてくれているということを忘れんなよ。」
「自分もちゃんとその工場との信頼関係をつくれるようになりいや。」
などなどなど
OEMや生産管理をしていた頃は山のように言われました。

ほんとそうだよなあ。


大事なことを教えてもらったなあ。
と思います。


アパレル及び繊維業界って闇まみれです。
発注する側は綺麗なお洋服を着て、ピカピカでキラキラで
すべすべのお肌で綺麗な手をしています。男も女も。

受注する側は
汚れたり危ない仕事だったりするので
服装は「汚れても良いもの」しかも「動きやすいもの」で
髪振り乱して寝癖を治す暇もない状況で、
ふしくれだった荒れた手をしています。

衣食住の一番最初に来る衣

「衣食足りて礼節を知る」という言葉がありますが
ここには「住」の文字が入っていません。

住がなくても「衣」と「食」さえ足りていれば礼節を知ることはできる
すなわち、「衣」と「食」さえ足りていれば十分じゃないか。
という
ものすごくストイックな精神を表した言葉なのかな?と解釈します。

それなのに。
ああそれなのに。

今の世の中「衣」は人の欲望の最先端みたいな立ち位置になっていて
そこから発生するお金に群がる人がとても多く、
業界全体に「私利私欲」からくる「いじめ」的な上位が蔓延していて、
しかもそれが抜け出せないぐらいに強固に定着してしまっているように
私には見えます。


「栄えるから」と言って流行りのフードを買い漁り
「太るから」と言って食べずに廃棄するようなことが平気で横行している今の日本ですが、
みんながもうちょっとだけずつ見識を広めて
今の地球、今の環境、今の産業が大変なことになっていることを認識することができたら
違う将来が見えてくるかもしれないなあ。
と思う今日この頃です。

とても小さな歩みですが
多少高くても環境負荷が少ない洗剤を使う
使い捨て的なプラ製品をできるだけ買わないように気をつける
そして
できるだけ捨てないように気をつける
環境に対して何ができるのかに興味を持って学ぼうとする

を

無理しない程度に続けていきたいなあと思っています。

投稿者: wildberryshopblog

Wildberryという生地のネットショップの店主です。

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