意地悪店主

やっと前回の新着の時にいただいたご注文に出荷が追いつきましたので、
余裕が出た分の生地をカート戻しさせていただき、
それも出荷できたので、
昨日は新しい生地の撮影をしましたよ。

出荷するものを自分でセンターに持ち込み(集荷を待っていると暗くなっちゃうからね)
大急ぎで家に帰りました。

撮影した画像って、そのカメラによって得意な色とか苦手な色とかがあって、
どうしても実物と違う発色になってしまっている場合が多いんです。

特に難しいのがベージュとかカーキとかスミクロとか、
Wildberryの大好物の色味ばっかり。

被写体にいろんなものが写り込んでいれば正確に近い色で捉えられていたりもしますが、
その色以外映り込んでいない、という
「難しい色な上に色味を比較するべき対象がない」生地の写真は
「どのように発色しよう?」カメラの脳みそも困っちゃうみたいで、
色のブレが大きかったりします。

それらを全部チェックして、
Photoshopで実際の生地の色に近くなるように色調と明度を調整して
画像サイズをショップ上でみやすいサイズに変更するという作業を
ネットショップを始めてからずっと
生地の撮影の度に行っています。

で、
この色味の修正、自然光の中で行うのが一番色のブレが少なくて良いので、
日没前に修正作業をしてしまわないといけないため、
日没の早い昨今、
お日様との競走みたいな感じで大急ぎになってしまいます。

自宅で作業するのは
自宅の方が自然光が入って明るいからというのと、
自宅のPCの方が事務所のPCよりも処理スピードが早くて快適だからです。
あとは、夕方になってしまうと高円寺の商店街が帰宅者でものすごく混むので、
移動する時間をずらしたいというのもあります。
(どんだけコロナ怖いんだ)
次にご紹介する生地で、薄手のT/Cデニムがあります。
縦糸がインディゴ染の綿糸、
横糸がポリエステルのスパン糸
で織り上げられています。

そんで、
ポリエステルの生成色はかなり白いので、
エステル用の染料でオーバーダイして自然な色合いになるように調整されています。

エステル染料では、綿は染まりません。
綿染料ではエステルは染まりません。
エステル染料ではアクリルは染まりません。
なので、綿・アクリル・エステルで構成された生地は
3回同じ色で染めないといけません。

エステルとアクリルは石油系化学繊維なので、作るのにそんなにお金がかかりませんが
染めるための染料が違ってそれぞれ用の染料で染めないといけないので
生地になってそれをフラットな色合いに染めようと思ったら
結局結構手間がかかってしまい、結構高いものになってしまうという現象が起きてきます。

昔は化学繊維を染めた時に出る排水をそのまま川や海に垂れ流していたので
アクリルポリエステルみたいな生地で作られたきじは安かったのですが
今の日本では石油系化学繊維を染めた時に出る排水は一度それを無毒化する処理装置を通して環境負荷を少なくしてから排水しないといけなくなりました。

染工場一つ一つが、下水処理場と同じ設備を導入しないといけなくなったのと一緒ですね。
これらにはものすごくお金がかかるので、
昔と違って今となっては
アクリルやポリエステルは「安物の粗悪品の繊維」というイメージではなくなってしまいました。

また、ポリエステルは元々「フィラメント」と言って、一本の長い長い繊維でした。
釣り糸を想像していただくとわかりやすいと思います。

でもポリエステル繊維はフィラメントな上に強い繊維ですので、
他の綿やアクリルなど、
ポリエステルよりも弱い(切れやすい)繊維と一緒に糸にしてそれを生地にすると、
その切れた繊維が強いポリエステルの繊維に絡みついて、
ピリング(毛玉)ができやすかったです。

ポリエステルには、
速乾性が高い、とかしなやかさがある、とか強い、とか
良い性質もたくさんあるのですが、
いかんせん、毛玉だらけになりやすいのは見た目が良くない。
貧乏くさい。

というわけで、
ポリエステルの繊維を、綿と同じぐらいの繊維長に細かくカットして
それを紡ぎ合わせて糸にする、という方法を思いつき、
「ポリエステルスパン糸」というものが出回るようになりました。

ポリエステルのスパン糸を使用すると
綿や他の繊維との混紡でも以前のようなピリングが起きにくくなるので、
ポリエステルのもつ「良いところ」だけを享受することができるようになりました。

技術は常に進化しているんですね。(しみじみ)
昔は嫌われ者だったポリエステル混の生地も、
今は特にそんなに毛嫌いされない立ち位置になってきたということですね。

そして昔は「安物の代名詞」みたいな立ち位置だったポリエステルは
今となっては「ものすごく手間隙をかけて糸や生地になる、高級素材」的な立ち位置になりつつありますね。

エコやリサイクルの意識がものすごく高まっている昨今、
昔は石油系材料から新しいポリエステルを製造されていましたが、
最近ではペットボトルを材料にポリエステル繊維を作り出す会社がどんどん増えてきています。
ペットボトルを回収する手間、
それを綺麗に洗ってチップにする手間、
それを溶かして化学的に処理してポリエステル繊維に生まれ変わらせる手間。

ますます手間暇が増えます。

なので、
エコを謳っているアウトドアブランドのポリエステル製品は高いんですね。

今はアウトドアが流行っていて、
「アウトドアっぽいアイテムはオシャレっぽい」的なスタンスで人気で
アウトドアは「売れる」っていうことで
ファストファッションブランドなどもアウトドアっぽいアイテムをたくさん繰り出していて
テレビの情報番組やファッション雑誌なども「今はこのアイテムがマストバイ!」
だなんて
企業からお金をもらって大々的に宣伝を行って
消費者の購買意欲を扇動するのに躍起になっています。

これは
「洗脳」と同じなんじゃないかなあ。と
私は思います。

生地を見て、その生地がどういう工程を経てこの生地になったのかを
よく観察しながらそのストーリーを紐解いていく必要があります。
そのためには生地をよく見て、生地を構成する糸をよく見て、
どういう状態になっているかをよく観察して、
どういう工程がなされたのかを想像する必要があります。


お客様が発言していて、
すごく印象に残っている言葉があります。


買わない理由が「値段」であれば、それは買うべきものだ。
買う理由が「値段」であればそれは買うべきではないものだ。

と。


コロナの影響できっとこの先、世界中の経済は停滞すると思います。
また、温暖化対策やエコを重要視するとさらに消費は減ると思うので、
景気はますます悪くなるんじゃないかなと思います。

そうしたら生活必需品、食べるものや燃料、電気などを買うための支出割合がものすごく増えるんじゃないかなと思います。

で、使い捨てみたいに消費される何かしらに対する支出の割合が減るのではないかな?と思います。

一人の100歩より、100人の一歩

っていう言葉をおしれてくださったお客様もいました。

まさにその通りだと思います。

「大企業が注意しれくれさえすれば、我々がいちいち我慢する必要はないんだ。」
「中国が環境破壊をやめてくれさえすれば地球温暖化なんてすぐにでも対策できるんだ。」

なんていう意見もよく聞きます。

でもね、
中国で作られている「地球温暖化を促進する行為によって出来上がった何かしら」を購入しているのは
我々なんですよね。

理由は「国産のものを買うより安いから。」

買う人がいるから作るんですよね。経済ってそういうふうに出来上がっているんですよね。


私のインスタグラムを見てくださっている方はもうご存知と思いますが

ここでぶっ込みクイズです。

画像には、
エステル混のデニムのスワッチが写っています。
デニム生地は、厚みを表すオンスという言葉が使用されます。
最初から「このデニムは何ozですよ」と記載されているものもあれば
そうじゃないものもあります。

そうじゃないものは、
反物の重さを計り、入荷したm数から
「この生地は何ozのデニムなんだな。」と算出します。

紙管の重さを300gと仮定します。

全幅140cm
全長45m
全重量12.5kg

さてこのデニムは
何ozデニムでしょうか?

四捨五入で大丈夫です。

正解者様の中から、
次回ご紹介するデニム2mをプレゼントします。

ロス生地も日常的に徐々に溜まってきているので、
それらも入れちゃうかもです。

お店の CONTACT か
もしくはこのブログの CONTACT からご応募くださいね。

新着アップしたら答えがわかっちゃうので、
それまでにお答えくださった正解者の中から、
一名様にプレゼントいたします。

今日は8反入荷するみたいです(笑)。
頼みすぎ店主。

でもとりあえず撮影した生地をアップして
今日届く8反は、次の新着用に取っておこうと思いますよ。


常に見本が届くので、
常に発注をかけるので、
常に新しい生地が入荷します。

全ての生地の中から、私が気にいる生地はほんの数%あるかどうか、なのだそうです。

それくらい、今の日本国内は
「廃棄されるもの」が溢れているっていうことなんだろうなと思います。

今の世界の状況を見ていたら
本当に色々考えさせられます。

でも、という時だからこそ、
楽しみましょう!


クイズで(笑)。

投稿者: wildberryshopblog

Wildberryという生地のネットショップの店主です。

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