昨日はWildberryのワッフルの再入荷をさせていただきました。 たくさんのご注文をありがとうございました。 6月2日(木)から出荷させていただきますね。 中国のロックダウンの影響で、在庫糸が尽きたら次はいつ再生産できるかわからないよって言われていたのですが、 生産工場さんって横のつながりがあって、 足りない分は分けてもらう、みたいな協力体制ができているみたいで、 なんとか必要な糸を手配してくれることになったみたいで、 また再生産できることになりましたよ。 ですが。 残念なことにWildberryのワッフルを織ってもらった機械が、 超大手の発注の生産に仕掛かっていて、 スペースが次に空くのは2ヶ月後だと言うことでした。 もう織りの柄の設定も済んでしまっているので「この機械が空くのは2ヶ月後なんです」と言う話でした。 そう。 超大手の通販サイトで「泉州タオル」ブランドを打ち出した製品がかなり好評な上に、 工場の火事の影響で半年ぐらい生産できなかった影響で、 かなりのロットでの注文が入ってしまっているみたいです。

ここからはF先輩との会話で状況をお伝えします。 昨日からの時系列です。 昨日。 私:「Wildberryの綿麻ワッフルって明日出荷できそう?」 F先輩:「できるように頑張ってもらってるで。仕上げ工場の出荷担当の人が明日の9:30ごろ出勤してくるから、実際に出荷できそうかどうか聞いてみたるわ。」 今日。 私:「今日出そう?」 F先輩:「出るみたいやで。」 私:「何mぐらい?」 F先輩:「それはまだわからんみたいやわ。仕上げ担当と出荷担当は別の人やから。」 私:「出荷明細が来たらすぐにラインで教えてね!」 で、事務所で出荷準備をしている時に、LINEの通知音が鳴りました。 私:「あ、出荷明細来た!明日着荷や。タケさん(西濃運輸のドライバー)に連絡しとかなきゃ!」 普段水曜日お休みと言うことが浸透しているので、水曜日着荷の荷物は木曜日午後に回してくれるのです。 私:「タケさん、明日着荷があるから、荷受けのために出勤するから、配達よろしくね!」 タケさん:「わかった。配達前に連絡するわ。」 私:「やっさん。ワッフル再入荷のお知らせ配信の準備してね!」 やっさん:「オッケー」 (やっさんが準備している間私は出荷準備を進めていました) やっさん:「準備できたよ。」 私:「じゃあ再入荷、カートに数量戻すよ〜。せ〜の!」 配信と同時にカート戻しをしました。 やっさん:「かなりのペースで在庫が減ってるよ。」 私:「わ、どうしよう。再生産できるかなあ?F先輩に聞いて見なくっちゃ。」 F先輩に電話しました。 私:「さっき売り出しをかけたワッフルがもう売り切れてしまった〜。」 F先輩:「え、さっき入れたばっかりやろ?だから言ったやん、前回再生産するときに10反作るか?100反作るか?って。」 私:「すんません・・・。てか100反は多すぎやろ!」 F先輩:「何言うてるねん!あんた縄柄の時数百反単位で売ってたやんか!」 私:「あ、そうだっけ」 F先輩:「で、次は何反作るねん?」 私:「4反ぐらい・・・行けますかね?」 F先輩:「だから10反とか100反とか(笑)」 私:「今の事務所めっちゃ狭いからそんなにいっぱい作ったら入りきらへんねん。」 F先輩:「じゃあ〜しゃーないから4反な。スペースの空きがあるか、あと糸が手配できるかどうか工場の社長に問い合わせるわ。連絡入れるから待っといてな。」 その間に出荷準備を続けつつ、社長に連絡。 私:「ワッフル売れてしまった。」 社長:「だから言うたやろ。10反ぐらい再生産しとけって。」 私:「F先輩にも同じような事言われたわ。『再生産の時、10反か?100反か?って言うたやろ』って。」 社長:「(笑)。今商談中のお客さんでな、アウトドア方面のブランドやっている人がおってな、 Wildberryのワッフル見せたらめっちゃ気に入ってくれて、この生地を使って製品考えるって言ってたで。ブランケットとか色々提案したらめっちゃ乗り気になってくれてたで。 今年の秋冬は今生産始めんと間に合えへんから、シーズン一個逃したことになるけど、『大事に企画していきたい』って言うてるわ。小さいアパレルやけどアウトドアの本場のカナダ系の子が2人おるから、海外展開する予定らしいで。海外で受けたら日本国内の比じゃないで。」 私:「おお・・・。Wildberryのワッフルが世界に飛び立つのか・・・。」 社長:「そのブランドの子らにWildberryのワッフルの動きの速さの事話したら『え〜そんなに売れてるんっすか?』ってめっちゃびっくりしとったで。」 社長は私が企画した生地を他社アパレルに提案するのが好きです。(笑) 昔から私の企画の生地はよそのアパレルさんに結構決まって結構利益を得ているみたいです。昔から。(笑) 私にバックマージンは一切ありませんが(笑)。 マージンくれ〜!と言う考え方もありますが、 テキスタイルやアパレルに関する得難い知識や経験をもらっているので、 そこは特に言及しません。お互いにウィンウィンの関係性かな?と今は思っています。 なので今回のハンガープレゼントの企画に関しては Wildberryは完全にボランティアです。 差額で黒字が出たら全て社長に渡すつもりでいます。 それがいくらであっても一銭も請求するつもりはありません。 ヲレ、良いやつ。 誰も褒めてくれないので自分で褒めます(笑)。 話は戻って。 「あ、そうだ。F先輩に再生産の発注書流さねば。」 と思い発注書をFAXしたら程なくしてF先輩から入電。 F先輩:「まだ再生産できるかどうか連絡してないのに発注書流してくるって先走りすぎやろ。」 私:「いやあ、再生産する意思があると言うことを明確に表明しておくことが大事かな?と思って。その後どうなるかはおいおい相談していく感じで。ほら、社長もいつも言ってたやん?エビデンスは必ず残しておけよ。エビデンス!エビデンス!って。」 F先輩:「(苦笑い)。工場の社長と話したんやけど、糸はなんとかなるみたいやわ。ただ、Wildberryのワッフルを織った機械が今別の大きいロットの受注でしばらくスペースが空かないらしいねんな。柄も変えてしまったので、割り込ませるのも難しいと。それが終わって次に仕掛かれるんは2ヶ月後からやって。」 工場さんは超大手通販サイト(ベルーナだったか何だったか)の仕事を受けているので、スペースが空きにくく、新規を受ける余裕がほぼないと言うことはかねてから聞いているので知っていました。 私:「2ヶ月後か・・・。」 内心はそれでもやってもらいたいと思っていたので『それで良いですよ。待ちます』と言うつもりでした。 そしたら F先輩:「違う機械なんやけど同じ組織織るようにできる機械があるらしいねん。機械の幅が狭いから今までよりも10cmほど生地幅が狭まるけど、それでよかったら超大手の生産と同時進行で仕掛かれるって言ってくれたんや。 今その機械、縦糸にオーガニックコットンがかかってるらしいねんけど、 それ入れ替えるってなったらめっちゃ手間と時間かかるから、縦糸オーガニックのまんまで織ったるわって言ってくれてんねん。単価は今まで通りでお願いしますってお願いしたら『今回だけやで』って言ってくれたんや。」 私:「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!マジで?いやH社長神やわ!マジでそんな好条件でええの?マジか!あ〜〜〜〜どうしよう!H社長になんかお礼の品を送らなな!H社長ってお酒飲むっけ?」 F先輩:「わかれへん。社長なら知ってるんとちゃう?もし飲む人やったらWildberryから鏡割りに使うみたいな樽酒が届きますよって伝えといたるわ(笑)」 私:「お願いします!あ〜樽酒手配せな!あ、その前にお酒飲む人かどうか確認せな!社長に聞いてもらわなな!」 F先輩:「それで良いなら上がりは6/23〜24ぐらいやって。」 私:「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!そんなに早く???」 汗がドバドバ出てきてしまいましたよ。 こういう、工場さんとの信頼関係の厚さ、そしてフットワークの軽さ 古巣のテキスタイルメーカーの1番の強みです。 これ、他では絶対にあり得ないことです。 そのために古巣の社長がどれだけ工場に足を運んで、どれだけ労力を使って、 どれだけコミュニケーションを図って、それだけ努力して信頼関係を築いてきたかは アシスタントをしていた私が、多分一番よく理解しています。 F先輩も常々言っていました。 「社長の顔で無理聞いてくれてんねんで。」と。 社長は言っていました。 「Fももっともっと工場に足運んで、もっとコミュニケーションせなあかんで。」と。 「仕事は結局人と人なんやから。」と。 と、言うわけで、 次回生産分のWildberryのワッフルは 生地幅が10cmぐらい狭まってしまいはしますが 縦糸がオーガニックコットンの綿麻ワッフルとなります。 4反発注したので200mぐらいの生産です。 ニット生地は1反のm数が少ないので20〜多くても30m巻きぐらいになりますが 布帛は1反50m巻きになりますので、ニット生地に換算すると10〜7反分と言うことになります。 1反の巻きが大きい方が生地ロスが出にくいので、 これも嬉しいなあと思います。 「原材料価格が上がってるから、その次の生産分からは単価上がってしまうかもしれへんで。こればっかりはしゃーないで。」 と F先輩に釘を刺されました。 私:「いや、そうやろなあ。まともに物作りしてたらそれは本当に仕方がないことやと思うから、また次の再生産を発注するときは相談しよ。」 そんなわけで。 Wildberryのワッフル、デフォルトとはちょっと違う縦糸オーガニック仕様でお値段据え置きバージョン 再生産の手配をいたしましたよ。 さて、次のご紹介は6月末ごろになりそうです。 また近くなったら進捗状況をこちらでお知らせしますね。 今回購入できなくて涙を飲んだお客様、 どうか今少しお待ちくださいませ。 私も何年も待ったので、 どうかどうか。もう少しお待ちくださいね。 「あ〜売れ残ったわ。行き渡ったんだな。」となるまでは 再生産を続けようと思っていますよ。 「予約販売を」と言うご意見もたくさんいただいておりますが、 今のご時世では原料の確保が不安定な状況なので、 それはしない方がいいと考えております。 上海のロックダウンも解除されるみたいだし、 これから少しずつでも原材料の供給が安定してくれたら良いなあ、と思います。 あ、でも物価が上がるのはしばらく続くだろうなあとも思います。 でも、 物価が多少高くなった方が、 人々はモノを使い捨てみたいに軽々しく扱わなくなるんじゃないかなあと思うので、 地球のためには良いのかもしれないぞ?とも思います。 収入が変わらないもしくは下がっているのに、物価が上がったら、 不要なものを購入しなくなる=廃棄物が減るってなるんじゃないかなと思うので。 気晴らしのために物を買うと言う傾向というか衝動が、現代人には意外と定着していると思うんです。 「買い物しすぎる女たち」という本があります。 「愛しすぎる女たち」という本が先に出ていて それを受けての別の症例を述べた本のように私は解釈しています。 薬物やお酒じゃない、行動に関する依存症に関する考察が述べられた本で、 行動に対する依存症ってなかなか問題視されにくいのですが、 行動に依存することについて言及されています。 題名の通り、「ショッパホリック」買い物依存症の人の心理とか行動衝動について臨床に基づいて述べられた本です。 30年ぐらい前に書かれた物なのですが、 良い本だと思います。 読みやすい内容なので、ご興味がありましたらぜひどうぞ。 この二冊はホリック(嗜癖、依存)そしてAC(アダルトチルドレン)について言及していて、 二冊全部を読むと「あれ、自分も含めて現代人ってみんな何かしらの嗜癖や依存を抱えてる?」 なんて気分になります。 多分そういうことなんだろうなと思います。 日本の臨床心理学は、アメリカのそれに比べたら 30年分以上遅れている(世間に浸透していない)のかもしれないなあと時々思います。 日本人の慣習で「臭いものには蓋」という言葉があります。 自分にとって都合の悪い事柄は、認めないで無かったことにしてしまおう、的な衝動が日本人には蔓延っています。 いわゆる否認というやつです。 そのせいでDVや虐待やモラハラは水面下の奥深くに封印されてしまいがちです。 う〜ん、なんか論点がずれてきたような? 東京に赴任してから社長よりも人気が出てしまったおかげか、 社長からのパワハラで体調を崩して会社を辞めた私ですが、 今は古巣のテキスタイルメーカーととても良い関係性を構築できているかなと思っています。 嫌なことをされたから体調を崩して会社を辞めたという事実はありますが、 それはそれ。 でも会社にいたおかげでとても得難い経験や知識を得ることができたという事実があります。 これはこれ。 会社の将来を託そうと思っていた私に逃げられたということで、 社長は私に裏切られた感が半端なかったと思います。 それはそれ。 でもちゃんと「自分の都合を押し付けてしまっていた。悪ことをした。」と謝ってくれました。 なので私の心の中のわだかまりは解けました。 これはこれ。 なので今はお互いにフェアな関係性で取引できているのではないかな?と私は思っています。 ちゃんと盾わけて納得することができたら、 一回拗れた相手とも関係を修復することはできるんだなあと学びました。 そのためにも、ちょっとだけ人間心理について知っておくのも良いかもしれないなあと 私は思っています。 結構面白いよ。
こんにちは
先日は生地をありがとうございました
まだ仕立てられていませんが、素敵な生地で嬉しいです
ワッフル、ほしいです
いつも出遅れて、見たときには「sold out」涙
再生産嬉しいです
出来上がるの待ってますね。
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湯川さま、コメントありがとうございます。
ワッフル、今月末ぐらいに納品されてくると思いますので、
もう少しお待ちくださいね。
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