繊維業界の廃棄物問題その1

ぶっ込みクイズ、本当にたくさんのエントリーをありがとうございました。
東京都府中市のU様が当選されました。

「同じ人が複数回当選するってことはあるんですか?」
というご質問をいただいたのですが、
今のところまだないんじゃないかなあ?一回ぐらいはあったかなあ?
という感じです。

Wildberryの顧客様って、
一般的に認識されているよりも多いのかもしれません。

ぶっ込みを企画してから急激にロス生地が頻繁に出てしまうという事態が発生してしまったので、
今回のカットクロスセットはちょっとボリューミーになってしまうかもしれません。
あ、毎回ボリューミーか。(笑)。


今現在シレッとして販売しているシワ加工ローンオフホワイトですが、
実はこれにもトラブルがありまして、
納品された生地が一反丸ごと等間隔ごとに薄いシミがあって、
「これは納品できないなあ。。。どうしよう。。。」
という状況になりました。

仕入れ先に相談したら
「まだ在庫がありますので、それをチェックして大丈夫だったら送ります。」と言ってくれました。
シミの画像を先に送っていたので、
「その反物は返品しなくても大丈夫です。」と言われたのですが、
売り物にならないしなあ・・・。どうしよう・・・。
と、ちょっと困ってしまいました。

生地端から1/3〜1/4ぐらいの部分に薄いシミが等間隔、確かななじゅうすうせんちぐらいの感覚だったかな?
でついている生地、
もしよかったら誰か使ってもらえませんか?
送料のみご負担いただきたいのですが、
生地代は無料でお送りします。

先着一名様
どうぞよろしくお願いいたします。

ちなみにM数は、あれ?だめだ!と言いながらカットしてしまった部分を除けば
35mぐらいかな?と思います。

こちらからご連絡ください。
ご住所を確認して、送料をお知らせいたします。

大変お手数ですが、
送料のご入金はクレジットじゃなくて口座間送金でお願いします。
こんな感じです。

少し前にTwitterで、
廃棄生地を引き取ってくれるなら送料を負担してもらえたら無料で差し上げます。
というpostがリツイートされているのを見かけました。

大きな反物ラックにオフホワイトの反物がどんと積まれていて
合計300反以上はある、と書いてありました。

今のアパレル業界では、製品染が主流なので、
下晒しオフの生地が圧倒的に多く生産されています。

それに対するリアクションもかなり多かったみたいで、
postした人は対応に追われているようでした。

実は私の古巣のテキスタイルメーカーでも、
不良在庫は山ほどあって、
多分300反どころの量じゃないと思います。

Wildberryとして使っていた事務所が2部屋あるのですが、
東京に移住するとき、その在庫を処分して事務所を解約しようと思っていました。

でも古巣の社長が賃借人変更の手続きをして、
テキスタイルメーカー法人が引き続き借り続けることになりました。

作業場にしていた部屋には幅360cm、奥行き180cm、高さ180cmの木製の反物ラックがありました。
窓際には反物ラックを兼ね備えた裁断台を据えていました。
幅180cm、奥行き180cm、高さ80cmでした。

事務所にしていた部屋には幅180cm、奥行き90cm、高さ80cmの木製のテーブルが3つありました。

今、その2部屋が全て生地で埋まっています。

作業場だった部屋の反物ラックは全て一杯
反物ラックの前の床も反物がうず高く積まれている状況
ラックを兼ねた裁断台の上に事務所で使っていた木製のテーブルを積み重ねて、
反物を収納するラックのようにして使っていました。

事務所として使っていた部屋は
これまた私が出荷準備のために使っていたスチールラックを全部集めて、
着分生地を目一杯詰め込んでいました。

生地を収納するのに手一杯で、検反やカット作業をする場所が一切ない状況です。

これら全部、不良在庫です。

オーダーを受けて作ったけど、
「思ってたのと違う」ということで引き取ってもらえなかったり
色々難癖をつけられて返品になってしまった生地たち
あとは、
新しい生地の開発のために作られたサンプル反
そして
糸量の関係で
10反欲しいとのオーダーだったけど、12反できてしまった。
でも「うちがオーダーしたのは10反だから、10反しかいらない。」
と言われて行き場を失った生地たち。

でも「いっぱい売れたから再発注な。」と言って同じ生地が追加発注が来たりとか。
再発注するなら前回多めにできた2反とってくれればよかったやん。。

生地って、生産ロットが変わると風合いや色合いが変わってしまうので、
前回の余剰分に、足りない分を追加生産して納品するっていうことができないんです。

あと
生地は1反のうちに7点まで難があってもA反になるのですが、
それをオーバーしてしまうとC反扱いとなって、
反物全部が「ダメ認定」されてしまうというルールがあります。

C反認定されてしまった生地は行き場を失い、
廃棄されるか、
ウエスになるか、
自動車のシートのクッション材として再利用されるために細かく砕かれて綿に戻るか、
が大まかな行く末でした。

いわゆるBC反屋さんという業者が昔から存在はしていましたが
業界全体の廃棄物の量における再利用業者の数は
ものすごく少ないものでした。

そしてBC反屋さんでも
すぐに使えそうなプリント生地や、柄物生地、色が付いた生地はすぐに動くのですが、
下晒しオフの生地はなかなか動きません。

なので、生産者がわの倉庫には行き場がない下晒しオフの生地ばっかりがどんどん溜まっていくという事態になります。

私の古巣のテキスタイルメーカーでトグロを巻いている在庫たちも、
下晒しオフが圧倒的に多いです。
Wildberryにも
白い生地の割合が多いのですが、
実は古巣から買い取った下晒しオフの生地は事務所にまだまだストックしています。
あんまりオフの生地ばっかり増えても
お客さんが「何が違うの?どう違うの?なんで白ばっかり?」となって混乱してしまうといけないので、
オフの生地の品番はある程度以上は増やせないな。と思っているからです。

古巣の社長は
「こんな生地もあるで、あんな生地もあるで。」と言って私に買い取って欲しがるのですが、
「白い生地ばっかり並べてもお客さんが混乱してしまうから、今はオフは増やせん。」と言って断っています。
私がかつて事務所として使っていた部屋です。
ここは主に着分を保管しているので、まだこの程度で済んでいます。

作業場として使っていた部屋はもっとすごい状況になっているのですが、
画像を探したのだけど出てきませんでした。

この部屋、
私が使っていた時は
こんな感じでした。
手前に作業テーブル(180×180)があって、
奥にはPCデスクがあって、
その前に3人がけのソファーがあって、
デスクの奥には書類や本を収納する壁面を覆うような本棚があって、

優雅な空間でした。
作業場の部屋も、反物ラックがあって裁断台があって、PCを置くテーブルがあって、その他の必要な道具を置く場所があって、
スッキリした空間でした。
ブラインドは開けられていて、自然光がよく入る状況でした。
反物ラックにはカーテンをして、
生地には光が当たらないようにしていました。
優雅な空間でした。
画像がないのでわかりにくいと思いますが、
事務所として使っていた部屋の5倍は反物が入っています。
足の踏み場がないとはこのことだな。
という感じで
歩く場所がないぐらいに
反物で埋め尽くされていて
ブラインドは閉じたまま、
窓際も反物で埋め尽くされているので
ブラインドは一部折れていて、そこから光がもれ入ってこないように
なんだか変な生地やダンボール的なもので補強してあります。
「生地を作れ。」
「出来上がってきた生地は思ってたのと違うから引き取らない。」
「どんだけコストがかかろうがそんなの知らん。こっちが思っていた通りのものを作らないそっちが悪いんだろう。勝手にしろ。」
アパレル業界内では、そんなことがものすごく普通に横行しています。

みなさんがよく知っている良いイメージのブランドさんでも
普通にそういうことをします。

下手したら
「思ってたのと違うからお金は払わない。でも生地も返さない。」
なんていう会社さんもあります。いまだに。

いまだに、というのは、
昔はそれが普通だったんです。

で、クレームをつけて代金を支払わず、返さなかった生地で製品を作って販売して利益を得る。

そのやり方でのし上がってきたので業界内で有名なのはレナウン。

経営破綻してしまいましたね。

大手アパレルに
テキスタイルメーカーは常に泣かされ続けてきました。

その結果、
ものすごい量の不良在庫が加速度的に膨らんでしまい
にっちもさっちもいかない状況に陥ってしまっています。
現在進行形で。

どうにかしなくちゃ。
新しいものを作らなくちゃ。

そんな強迫観念にブランド及びテキスタイルメーカーは囚われてしまっています。

そのため、
ものすごい量の余剰在庫が唸っている、もしくはものすごい量の生地が廃棄されてしまっています。

この光景は私にとっては普通に当たり前のことだったのですが、
この状況を発信したTwitterのpostにものすごいたくさんのリアクションがあったということを知って
そうか、
普通の人はこの現状を知らないのか。
と
なんだか変な浦島太郎的な感覚に陥ってしまいました。

実名を挙げてよくない部分を指摘する私に対して
「いつか消されちゃうかも?」的な心配をしてくださるお客様もいらっしゃいますが、
事実は事実として存在し続けるので、
私が声を上げようが上げなかろうが
現状は変わりません。

変わるきっかけは、我々消費者が鍵を握っていると私は思うんです。
だから、
別にユニクロに個人的な恨みがあるわけではないし、
ファストファッションに嫌がらせを受けたわけでもありません。

ただ、地球環境のことを思うのなら、
使い捨て的なものを率先して購入するのはやめようと思う人が
1人でも増えてくれたらいいなあと思っているんです。

「安くて高見え、今のトレンドを抑えたファストファッションブランドのこれがマストバイ!」
「ニトリのプラスチック収納で、お家の収納をスッキリコーディネート」
「無印良品のプラスチックケースでスッキリ収納。シンデレラフィット!」

そういう情報のトレンドを追うのをやめる人が1人でも増えたら、
企業は困るかもしれませんが、
地球はちょっとずつ喜ぶんじゃないかなあ?と
私は思うんです。

繊維業界の闇及び
アパレル業界の闇については
私が思っていたよりもずっとその事実が知られていないということがわかりましたので

また別の記事で実際に起きている現状のお話をしようと思います。

自分が当たり前のように知っているからって
その事実が周知されていると勝手に思ってしまっていたみたいです。

ダメですね。

天ぷら揚げたなんて喜んで報告している場合じゃないなと思いました(笑)。

そんなわけで明日もこのことに関連した記事を書こうかなと思います。

投稿者: wildberryshopblog

Wildberryという生地のネットショップの店主です。

繊維業界の廃棄物問題その1」に2件のコメントがあります

  1. 疑問に思う以前に全く知らなかったので教えて下ってありがとうございます。
    布以外にもまず物を集めるのが好きなので考え込んでしまいます。

    蛇足ながら。
    天ぷらとか旦那さんや娘さんやわんこさんの事、読ませて頂くの楽しいです。
    そちらもありがとうございますー。

    いいね

    1. かおりさま
      コメントありがとうございます。
      もうね、闇が深すぎて人として生きる上での倫理観にまで言及したくなってしまいます。
      それは内容が重すぎるので、自粛しますが(笑)。

      いいね

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