魔窟(高円寺)

日曜日の夕方、オットと買い出しついでに犬を連れて出かけました。
緊急事態宣言が明けましたので、もう暗い時間だったにも関わらず
高円寺はものすごく賑わっていて、
活気に満ち溢れていました。

昼間に行ったらもっと賑やかだったんだろうなあ。

高円寺は遠くから遊びにくる人が多いですが、下町でもあるので、
ごちゃ混ぜ感がすごい街です。
宣言が明けて人出が戻ってきた状態ではその「るつぼ感」がさらに増していました。

別の街から遊びに来る人は「古着の街」「ファッションの街」「おしゃれの街」
というイメージが強いせいか、結構頑張ってオシャレしています。

地元の人はジャージやスエットでウロチョロしています。
しかも面白いことに、ジャージやスエットでうろちょろしている人の服が
実はラルフローレンだったりトミーヒルフィガーだったりの
元々お高めのブランドのものだったりすることが結構頻繁にあります。
でも高円寺で服を買おうと思うと
そうなってしまいます。

だって、アバクロとかRINENとかラルフのTシャツが500円とかで販売されているお店もあるので。

雑誌とかで頻繁に目にする有名店では高いですが。

新品のお洋服を売っているお店が数えるぐらいしかないので、
◯ニクロとか◯印良品のお洋服を着ている人を見かける率が、他の町よりも低いんじゃないかなと思います。

高円寺は「沼」と呼ばれているみたいで、
あまりの懐の深さ、居心地の良さに住んでしまうと高円寺から出るのが億劫になってしまう可能性が高いのだそうです。
なのでたかがお隣の駅でさえ出向こうとしなくなりがちで、
生活の全てを高円寺で済まそうとしがちになってしまうのだそうです。
私も去年の2月に事務所を引っ越してから、ほとんど高円寺を出ることのない生活をしていますので、
なんとな〜くわかる気がします。

高円寺内で1万歩ぐらい歩いても平気だけど、
買い物や必要物資を調達するために隣町まで行こうか、ってなると
「いや高円寺でよくない?」となってしまいます。
完全に高円寺に甘えきってしまっています。
植え替えをした新しい植木鉢にちょうど良いサイズの受け皿を買いに出て、
ついうっかり新しい鉢植えを買ってしまい
犬の散歩がてら通ったことのない脇道に入ってみました。

そこは住宅街みたいで、静かな街並みだったのですが
ポツンと一件、古着屋さんがありました。

表の通りに見えるようにかかっていたニットに目が奪われて
お店のガラス扉に顔をくっつけるみたいにしてガン見していましたら、中からお店の方が「よかったらどうぞみていってください。」と声をかけてくれました。
ちょっと笑いながら。

「あ、すみません。でも犬を連れているので。」と言ったら
そのニットを外まで持ってきてくれました。優しい。
こういうのが高円寺の沼なところなんですよね。嗚呼。

オットも「これ、社長が好きそうだね。」と言いました。
私もそう思いました。
見たら案の定イタリアのラグジュアリーブランドのニットでした。

こんなすごいものも、高円寺だとお小遣いで買えるお値段で販売されています。

これは買ってしまおうと思って犬をオットに託して店の中に入りましたら
もう一着ものすごく可愛いニットが目に入ってしまいました。
ラルフローレンの綿ニットなのですが、チェック柄がパッチワーク状に配置されているものでした。

「あっ!こっちもものすごく可愛い!どうしようでも今日あんまりお小遣い持ってないしなあ!」

あわあわしながらお財布を見ましたら、二着買えるちょうど良いぐらいのお金が入っていました。(奇跡か?)

自分の所持金を把握していない女・・・。

結局買ってしまいました。
お洋服、あんまり持たないようにしようと思っていたのに。
でもこれらは資料としておそらく私の手元を離れていろんな場所を飛び回るのではないかしら?
と思いますよ。
(気に入って買ったのに、私が着る機会があるかどうかは不明です)

玄人受けするお店だなと思いましたよ。
聞きましたら店主の方、大手商社でOEMやODMを担当する部署にいて、デザインにも携わっていたのだそうです。

「〇〇リンですか?」と聞いたら「近いけど違います。」
「〇〇駒ですか?」と聞いても「かなり近いけど違います。」
と言われたので、
嗚呼、じゃあ多分「〇〇忠だな。」と思いました。

あまりにも大手商社すぎて
そんな人にこんなに偶然街角で出会えるなんてことはないだろうと勝手に思っていたので
その名前は出さなかったのですが、多分そうだな。と思いました。

次行ったら聞いてみようと思います。

居候が
コロナが落ち着いたら高円寺の事務所に遊びにきてくれるって言ってたし、
今週は古巣の社長が東京事務所に来ているし、
ぜひ連れていきたいなあと思いましたよ。

大手ばかりが勝っていて、小規模企業や個人商店が脇に追いやられがちな今の日本の社会の構造ですが

スタバもない
無印もない
ユニクロもない

大都会新宿から電車で6分ぐらいしかかからないのに
有名大手があんまり参入していない高円寺という街は
独自の空気感と文化を構築しているみたいに思います。

投稿者: wildberryshopblog

Wildberryという生地のネットショップの店主です。

魔窟(高円寺)」に2件のコメントがあります

  1. いつも、楽しみに読ませて
    頂いております。
     
    関西と九州にしか住んだ事がなく、
    高円寺のお話、大好きです!
    旅行に行けるようになったら、
    ブラブラと歩いてみたい街です。
    出来る事なら、死ぬまでに1度、
    住民になりたいです。
    娘の進学でなんとかならないかと
    妄想してます。

    本当にいつも、素敵なお生地と、
    心のこもったブログを
    ありがとうございます!

    いいね

    1. のぼのぼ るんるんさま、ありがとうございます。
      高円寺、本当に小さい街なのですが、いろんなところに自由さと面白みが詰まっていて
      住んでいて本当に楽しいです。
      古着屋さんだらけなので、お米を買いに行く、とか野菜を買いに行くってだけなのに、
      あっちこっちに引っかかってしまってまっすぐ歩けなくて非常に時間がかかってしまい大変です(笑)。

      いいね

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